日本学士院は，学術上特にすぐれた論文，著書その他の研究業績に対して授賞を行なう第103回日本学士院賞について，名城大学終身教授の赤﨑勇氏ら9件10名に授与すると発表した。赤﨑勇氏に対しては恩賜賞も重ねて授与する。また日本学士院エジンバラ公賞も1件1名を決定した。受賞者には賞状，賞牌のほか，賞金100万円が贈られる。

赤﨑氏の受賞理由は，高品質GaN系窒化物半導体単結晶の創製とp–n接合青色発光デバイスの発明。高品質GaN単結晶の作製に成功したことと，GaN系窒化物半導体結晶にp型の電気特性をもたせる研究が，青色LEDを用いた照明を始めとする今日のGaN系窒化物半導体産業の原点となった功績が評価された。

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