SCOSTEP,太陽活動の低下の原因と影響を調べるためのプログラムを開始

国際科学委員会(ICSU)傘下の国際組織である太陽地球系物理学・科学委員会(SCOSTEP)は,新しい国際協同科学プログラム VarSITI(太陽活動変動とその地球への影響)を1月13 日から開始した。

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世界中の太陽地球系科学の科学者がこの VarSITI プログラムに参加して,なぜ近年の太陽活動がこのように低下しているのか,そしてそれが地球とその周辺の宇宙環境にどのように影響があるかを理解するため,さまざまなプロジェクトが行なわれる。VarSITI は 2014-2018 年の 5 年間継続する。

具体的には,VarSITI プログラムには,1) 太陽磁場と極端現象,2) 地球に影響を与える太陽の過渡現象,3) 内部磁気圏の変動,4) 地球大気のプロセス,の4つのテーマがある。これらのテーマを研究していくために,国際的な著名研究者がリーダーを務める4つのプロジェクトが推進される。

名古屋大学太陽地球環境研究所が、このプログラムの中心的な実施機関となる。VarSITI の成果は,地球温暖化などの気候変動に対する太陽の影響を理解する以外に,人工衛星を安全に信頼できるように運用することに貢献する。

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