NICT,デジタルコヒーレント光伝送技術の1テラ化の研究開発など研究課題3件の公募を開始

情報通信研究機構(NICT)は,デジタルコヒーレント光伝送技術の1テラ化の研究開発等,研究課題3件について提案を公募する。

通信ネットワークが重要な社会基盤となった今日、光ファイバ通信インフラの大容量化を経済的に実現することが一層求められている。公募課題の1つである「光周波数・位相制御光中継伝送技術の研究開発」では,このような通信インフラを実現すべく,既に100Gb/s伝送で採用され実用化されているデジタルコヒーレント技術を,1Tb/s伝送向けに高度化するための要素技術を研究開発する。

デジタルコヒーレント技術とは,無線分野で実用化されていたデジタル信号処理を光通信に適用した技術で,これにより光ファイバの伝送性能が飛躍的に向上した。委託研究では,デジタルコヒーレント技術で1Tb/sが伝送可能となるよう,その潜在能力を更に引き出すことを目的とする。このための要素技術として,情報の運び手である光の波長(周波数)や位相を高精度に制御できる光源と,複数の波長を低雑音で処理する増幅器の研究開発に着手する。

公募する研究開発課題は,
光周波数・位相制御光中継伝送技術の研究開発
(課題A 高精度光周波数・位相同期制御技術,課題B 広帯域マルチキャリア光パラメトリック光増幅中継技術)
メッシュ型地域ネットワークのプラットフォーム技術の研究開発
大規模フラットネットワーク基盤技術の研究開発
(課題A 超高速光スイッチサブシステムの開発,課題B 柔軟な高速可変性を活用する大規模フラットネットワークの検討)

公募説明会は,東京,仙台,大阪,福岡で1月下旬~2月上旬にかけて開催される。

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