東工大、味に対して顔の皮膚血流が特異的に応答することを発見

東京工業大学社会理工学研究科教授の林直亨氏と県立広島大学助教の鍛島秀明氏らは、味に対する好き嫌いに応じて顔の皮膚血流が特異的に応答することを、皮膚血流をレーザスペックル法(光の干渉の変化する速さが、測定対象表面にある物体の移動速度と関連することを用いた非接触の血流測定法)によって計測し、刺激中の血流の相対変化量を明らかにした。

140109titech1

おいしいと感じられた刺激(オレンジジュースとコンソメスープ)を与えた際には瞼の血流が増加し、主観的なおいしさと瞼の血流の相対的増加量との間には相関関係が認められた。一方、おいしくないと感じられた刺激(苦いお茶)では鼻や額の血流が低下した。

この成果は言語を介しない味の評価法や味の官能評価の新たな手法として期待される。

詳しくはこちら