立教大、手に与えられた振動によって視覚情報が阻害されることを発見

立教大学現代心理学部准教授の日高聡太氏と大学院現代心理学研究科博士後期課程の井手正和氏は、触覚情報がむしろ視覚情報を見えづらくする(抑制効果)ことを世界に先駆けて見いだした。

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この研究では、画面上に瞬間的に提示された図形と同時に、手の人差し指に振動を与えると、図形が見えづらくなることを発見した。また、図形と手の空間的な位置(左右)が一致している場合や、また図形に対して手への振動の提示タイミングが少し遅れる場合に、効果が最もよく生じることも分かった。

この研究成果は、異なった感覚器官からの情報を脳が統合するメカニズム(いわゆる異種感覚間統合メカニズム)に関する発見。この研究成果によって、今後、脳における異種感覚統合メカニズムの解明や、異種感覚間統合を利用した感覚代行技術の開発を大幅に加速することができると考えられる。

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