エドモンド・オプティクス・ジャパンはウルトラファスト薄膜偏光板と高エネルギー用キューブ型偏光ビームスプリッタの取り扱いを開始した。

ウルトラファスト薄膜偏光板は高レーザ耐力のため，チタンサファイアレーザ光源を始めとするハイパワーレーザとの使用に最適なもので，偏光板の両側に偏光用コーティングを施した透過型偏光板モデルと，入射面に偏光用コーティングと出射面に反射防止コーティングを施した反射型偏光板モデルをラインナップ。優れた消光比を備えており，透過型及び反射型ウルトラファスト薄膜偏光板のどちらも直径25.4mmで，波長域が750～850nmあるいは980～1090nmのタイプを提供する。

高エネルギー用キューブ型偏光ビームスプリッタは1064nm，10ns，20Hz において15J/cm²のレーザ耐力（代表値）を実現しており，レーザ耐力を向上させるため，接着接合の代わりにオプティカルコンタクト法で接合した，UVグレード合成石英製直角プリズムで構成されている。この製品は，一辺の寸法が12.7mmのキューブ寸法を有し，355nm，532nm，1064nmを含む共通のNd:YAGレーザ波長との使用向けにラインナップ。設計波長において，s偏光の光の99.5%以上の反射と，p偏光の光の97%以上の透過を実現する。また波面歪みを最小化するために，1/8λの基板面精度を持つプリズムを使用している。さらに3000:1を超える高い消光比も提供する。