JST、咀嚼能力を正確で簡便に 評価するシステムの開発に成功

科学技術振興機構(JST)は、独創的シーズ展開事業「委託開発」の開発課題「咀嚼能力評価システム」の開発結果をこのほど成功と認定した。

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この開発課題は、大阪大特任教授学の野首孝祠氏らの研究成果をもとに、平成20年1月から平成24年8月にかけてユーハ味覚糖株式会社に委託して、企業化開発(開発費 約2億円)を進めていたもの。

今回開発した咀嚼能力の評価システムは、検体の開発から検査法の全自動化に取り組み、全自動咀嚼能力測定装置と咀嚼能力評価のマーカーとして天然由来色素を加えた咀嚼能力測定専用グミゼリーの開発に成功した。その結果、従来の方法と比較して、測定時間を半分以下(30~40秒)に短縮し、繰り返し誤差5.0%以下で測定ができるようになった。

今回開発した評価システムは、歯科治療や高齢化社会における食事の選択、および健康の状態を知る上での指標として使用されることが期待される。現在、グミゼリー年間300万個(売上10億円規模)が供給可能な生産体制の整備が完成しており、研究機関や一般向けの市販を進めていく。

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