三菱電機,増築した人工衛星生産棟を公開

三菱電機は12日,同社鎌倉製作所内に建設していた人工衛星生産棟の新棟が完成し,内部を報道陣に公開した。今回完成した新棟は鉄骨6階建で延べ床面積約7,817㎡。既存の生産棟と併せると23,886㎡となる。

新棟の完成により,試験設備やコンポーネントの組み立てといった施設が集約化すると共に,専用エレベーターやエアパレットによる設備間の移動が可能になったことにより,マテハンが改善されるほか,年間生産能力は4機から8機へと倍増する。

同社鎌倉製作所所長の岡村将光氏は,現在700億円である同社宇宙事業の売り上げを,2020年に1,500億円規模まで拡大したいとしている。実現のためには現在世界的に年間30機程度あるという人工衛星需要をいかに取り込み,現在5%程度の同社シェアを如何にかさ上げしていくかが今後の課題となる。