光陽オリエントジャパンは,可視光から近赤外域(250~2000nm)全域で全反射率1%以下を達成した内面反射防止素材「ファインシャット極」を開発し,4月24日~26日にパシフィコ横浜にて行なわれる光技術展示会「OPIE’19」で製品展示を行なう(製品ページ)。
この製品は一眼レフカメラ内の内面反射防止素材として30年以上の歴史を持つ「ファインシャットSP」の表面形状を改善し,反射防止性能を大きく向上させたもの。カメラメーカーのさらなる反射防止性能への要求を受けて開発したという。
この製品は両面テープ付きのシール形態で提供され,光学機器の光路壁面に貼り付けることで内面反射対策として使用することを想定している。エーテル系ポリウレタンを素材とした三次元表明形状による光吸収機構を持っており,落毛がないためセンサー周りの部材として使用できることや,柔らかいスポンジ状素材であるために,軽い接触による傷や光沢が発生せず,取扱いが容易であるといった利点がある。
製品規格サイズは280mm×480mm。厚みは両面テープ粘着層を含めて0.42mm。Amazonを利用した販売も行なっており,価格は16000円(税込み)となっている。
※4月26日 記事タイトルを修正しました