光技術展示会「OPIE’17」(会場:パシフィコ横浜 会期:4月19日~21日)が本日開幕しました。天候にも恵まれ,会場の10時と同時に多くの方々にご来場者頂きました。館内は外の夏日よろしく,光製品を探し求める人々の熱気に包まれました。また,無料・有料のセミナー会場にも多くの人が訪れ,熱心にメモを取る姿が見られました。
ここでは,編集部が見た面白い展示をご紹介します。
■国立天文台(ブースNo.C-31)「Mitaka VR」
いつも人気の国立天文台ブースですが,今回は話題のバーチャルリアリティー(VR)を用いた宇宙体感ソフトのデモ。ヘッドマウントディスプレイを被れば,そこはもう宇宙。太陽系の惑星ならば近づいてその表面の様子を全方位からじっくりと観察することができます。はたまた遠方をみやれば,そこには無数の銀河が織りなす宇宙の大規模構造が。宇宙遊泳を横浜で是非体験してみてください。
■トルンプ(ブースNo.C-13)「短パルスレーザー加工デモ」
トルンプは今回,展示会場にピコ秒レーザー「TruMicro 2020」を持ち込み,マーキング加工のデモを行なっています。マッチの先にも刻印可能な非熱加工が特長。擦りに強くインクを必要としないので,アプリケーションとして体内に留置する医療用金属や医療機器へのシリアルナンバーの刻印,ガラス内部への刻印などが展示されています。デモでは金属表面に白と黒の模様をレーザーだけで表現する不思議な加工を見ることができます。
■次世代宇宙システム技術研究組合(ブースNo.C-27)
ここでは「宇宙エレベーター協会」が,実際の宇宙エレベーターの開発機のデモを行なっています。一見光技術とは関係なさそうですが,あらゆる分野の技術が宇宙エレベーターの要素技術となるということで,多くの人々に見て頂きたいそうです。例えば高々度まで登るためのエネルギー。太陽電池や燃料電池の他,海外ではレーザーによるエネルギー伝送なども試みられているとのこと。自社技術を応用し,フィードバックを製品に活かして欲しいとのことなので,お話を聞かれては如何でしょうか。
初日からイベントが目白押しで,中々取材の時間も取れないのですが,明日もまた,レポートを予定しています。気になるものがありましたら,横浜までお越しください。お待ちしております。