パナソニック,両面銅張PET材料を採用した透明電極フィルムを開発

パナソニックは,デジタルサイネージや電子黒板,パソコンなどのディスプレイ用のタッチパネルにおいて,高い視認性と高い感度を実現した「微細配線電極フィルムを開発した(プレスリリース)。

電極材料には業界で初めて両面銅張PET材料を採用しており,電極配線の微細化に加え,配線の一括成形によりX面・Y面のフィルム位置精度が向上する。2014年6月より受注生産を開始する。

デジタルサイネージや電子黒板,パソコンなどのディスプレイ用のタッチパネルの製造ではX面・Y面の2枚の電極フィルムを高精度に位置合わせをし,貼り付ける必要があった。また屋内・屋外問わない高い視認性とビューエリアの最大化が求められている。

この製品は両面銅張PET材料の開発による電極配線の一括形成で,X面・Y面のフィルム位置精度を向上(±100μm以下)した。タッチパネル操作の高い感度に加え,製造工程の削減・軽量化を実現。また材料の高密着強度により,微細配線対応(ビューエリアで3μm(同社従来品5μm),ベゼル部で20μm(同50μm)が可能となり,高い視認性,狭ベゼル化を実現している。

さらに,同社がこれまで培った独自の銅配線に関するノウハウをベースに,モアレの低減や電気性能などを考慮した電極配線パターンを自社設計することで,顧客の使用条件に合わせた電極フィルムを提供する。