月刊OPTRONICS 特集序文公開

空間多重・超広帯域光通信に向けた符号化・送受信技術

1.はじめに
光通信システムは,情報通信を支える主要なインフラストラクチャであり,第5 世代移動通信システムの普及やスマートシティのためのIoTやAI の活用に伴うトラフィック量の増加を支えるため,大容量化と省電力化が重要な課題となっている。基幹系の光通信システムでは,2010年前後からデジタル信号処理用プロセッサ(DSP:Digital Signal Processing)を用いたコヒーレント光通信が普及し大容量化に寄与してきた。

今後も次世代の移動通信システムや生成AIの普及による通信需要の増大に対応するためには,現行のテラビット級の通信容量を大きく超えるペタビット級の光伝送技術が必要であると考えられており,早期の社会実装が課題となっている。ペタビット級システムを実現するための有望技術として,空間多重・超広帯域光通信が注目されており,世界中で研究開発が進められている。本稿では,ペタビット級システムを実現する符号化・送受信技術として従来システム向け技術の高度化とペタビット級システムに特化した技術とについてそれぞれ示す。

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