凸版,パステル調の発色をするホログラムを開発

凸版印刷は,ナノ構造技術を応用し凸版印刷が独自の製造方法により,パステル調の構造色を発色するホログラム「セキュアカラー™」を開発した(ニュースリリース)。セキュリティホログラムラベルでパステル調の構造色を発色するホログラムラベルは世界初。

近年,偽造・模倣品の流通は世界的に拡大しており,その被害額は全世界で年間約177兆円に上るとも言われ,その内容も多様化している。偽造・模倣品が流通し続けることで,真正品の売り上げ減少やブランド価値の低下を招く恐れがあるため,企業には偽造・模倣防止への対応が求められている。

こうしたニーズに応える偽造・模倣防止ツールとして,ホログラムは広く普及している。同時に,昨今ではセキュリティ性はもちろん,セールスプロモーション用のツールとしても活用できるアイキャッチ性と美粧性を兼ね備えたホログラムの開発が求められていた。

新製品は,同社のナノ構造技術と,微細なエレクトロンビーム描画を組み合わせた製造方法により,光の干渉・散乱現象をコントロールすることで,従来の虹色に発色するホログラムとは異なり,パステル調の構造色が発色する全く新しいホログラム。ブルー・シアン・イエロー・オレンジ・マゼンタ・ホワイト 全6色のカラーバリエーションがある。

正面から見たときにパステル調の構造色が確認でき,深く傾けると色が消失するため,目視での真贋判定に活用できる。また製造には独自に開発した製造方法が必要なため,偽造・模倣品の作成は困難であり,ブランドプロテクト効果が大いに期待できるとしている。さらに,同社が従来展開する各種セキュリティホログラムとの組み合わせも可能。

同社はこの製品を医療医薬製品・化粧品・高級ブランド品・機械部品などの偽造・模倣防止用途向けや,商品券などの有価証券類に2018年1月より販売を開始し,2020年度に約10億円の売上を目指す。

その他関連ニュース

  • NICTら,高分解能ホログラフィック蛍光顕微鏡開発 2021年01月29日
  • DNP,ホログラムによる非接触タッチパネルを開発 2021年01月13日
  • 農工大,広視域・高解像ホログラフィを動画化 2020年07月28日
  • NICTら,3D動画カラーホログラフィ顕微鏡開発 2020年07月22日
  • 宇大ら,自己修復するレーザー加工装置を開発 2020年06月16日
  • 神戸大ら,細胞を3D蛍光・位相イメージング 2020年05月18日
  • 工繊大,境界面の反射光の振る舞いを動画で記録 2020年05月07日
  • 凸版,レンズ不要のチェンジング印刷技術開発 2020年03月04日