三菱電機は,NTT西日本のSTB「光BOX+」やタニタの体組成計と連携する機能を備えた,Blu-rayレコーダ搭載液晶テレビ「REAL BHRシリーズ」2機種(29型,39型)を8月末より発売する。同シリーズは,バックライトに上位機種が搭載するレーザバックライトではなく,白色LEDを用いたモデル。オープン価格だが,店頭予想価格は29型が14万円,39型が18万円。
タニタのBluetooth搭載体組成計「BC-505」と連携することで,健康管理・増進の動機づけをする機能を搭載した。「BC-505」から転送した体重,体脂肪,筋肉量,BMIなど8項目をテレビに表示し,さらにユーザ別にデータを内蔵ハードディスクに記録,管理することで,日々の体組成の変化を気軽にチェックすることができる。
また,NTT西日本のSTB「光BOX+」に接続すれば,インターネット経由でアンドロイドアプリがテレビ上で使えるようになる。使用できるアプリはNTT西日本がテレビ向けに選んだ約30本。そのうち「FaRaoTM LINK」は,テレビでCD再生時にアーティスト情報や歌詞をデータ取得し,テレビ上で同時に見ることで,カラオケとして楽しむことができる。また似た傾向の曲を自動的に探し出し,試聴するラジオレコメンドサービスも搭載しており,ネットを通じてCDやDVDの購入もできるなど,テレビを通じたWebサービスも展開する。
さらに無料で利用できるのアプリとして,テレビのオン/オフをメール配信することでお年寄りを見守るサービスや,緊急地震速報によって自動的にテレビの電源をオンにし,速報の受信後は再びオフにするサービスも利用できる。
「光BOX+」は8800円で販売中。NTT西日本の商品だが,東日本でもオンラインで購入・使用が可能。また関西地区では,「REAL BHRシリーズ」を購入すれば無料でもらえるキャンペーンの実施も予定。「他社製品と比較して,三菱電機のテレビはネット機能が弱かったが,「光BOX+」を利用することで補完できる」(NTT西担当者)としている。
テレビ側は小さい音で視聴するときの温室を改善した。薄型テレビは奥行きがない為,大きなスピーカーを設置する余裕がない。そのため,従来製品は音量を上げた時の音割れを防ぐために,低音と高音とカットするフィルタをかけており,これが小さな音で視聴するときに音の輪郭を崩し,聞きにくくなる原因となっていた。今回,小さな音の時は低音を中心に音域を広げることで,聞きやすい音質を実現した。
また,Bluetootにより音楽プレーヤと接続できるので「従来より音質に定評のある三菱のテレビなので,オーディオスピーカーとしても使っていただきたい」(三菱電機担当者)という提案もしている。
今回の「REAL BHRシリーズ」は,パネル等の基本構成は従来製品と変わらないが,他社を巻き込んだ周辺機器やサービスとのコラボレーションを新たなテレビ戦略の基軸として打ち出している。今後は同様の機能を上位機種にも搭載する予定だ。
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