正月のテレビ・ラジオなどで箏曲が流れていると如何にも日本の正月らしい雰囲気を感じたりします。近代箏曲の楽式は,江戸時代に活躍していた八橋検校(1614頃−1685)が創り上げたといわれます。そして,西洋音楽の様式を創り広めていた大作曲家J. S. バッハ(1685−1750)やG. F. ヘンデル(1685−1759)などが生まれる年までのことだったと思うと興味が湧いてきます。因みに今年の干支は辰年ですが,箏の各部の名称はその本体を龍に見立てて付けられた名前が多く見られます。そんな訳で今回は正月に聞く機会が多い箏の世界を追ってみました。
この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。