春になると旬の野菜が数多く出回ってきます。野菜の中では果菜類に分類されるトマトは,野菜そのものを食する他に様々な展開がありました。今回はそんなトマトの話題です。
トマトの原産地は南米アンデス高原地帯とされ,メキシコに渡った後に栽培型のトマトが生まれます。チェリートマトと呼ばれるミニトマト程の大きさの祖先種です。1519年にメキシコに上陸したスペインの貴族で探検家のエルナン・コステス(1485 -1547)が持ち帰りますが,当時は良く似た毒性の植物があったなどから食用にはされませんでした。後に,改良によって食用としての栽培が始まり品種も増えてきます。例えば1800年頃の英国では4品種程度だったものが1890年頃には30品種程に増えています。
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