近年のモビリティ社会の動きは,地球環境問題に向けた電動化や交通流の改善,事故撲滅などを目指した自動運転などの話題で賑わっています。新たなモビリティ社会の始まりでもあります。一方で,自動車とドローンを組み合わせた夢のような“空飛ぶクルマ”も現実味を帯びてきました。そもそも空を飛ぶのは飛行機で,自動車は道路を走るのですが,今回はそんなSFのような話題です。
凡そ一世紀前の1926年に,米国のヘンリー・フォード(1863 -1947)が“空飛ぶクルマ”を目指した一人乗りの飛行機“Sky Flivver”を作り始めます。後の試験飛行で操縦士が墜落死したことで開発を止めた経緯があります。しかし,フォードは後に「貴方は笑うかもしれませんが,飛行機と自動車が一体となる時代が必ず来ますよ…」と言っていたそうです。因みに,その頃は,自動車産業を一変させたT型フォードの売り上げがライバル社の新たな展開に押され気味になっていた頃でもありました。
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