6月1日は「天気予報の日」です。1884(M.17)年に気象庁の前身となる東京気象台が天気予報を始めた日に因みます。特に屋外でのイベントなどを予定している時の天気,天候は大きな関心事です。
天気の予測に関しては,B.C.650年頃のバビロニア人が雲の形を見て予測していたとの記録があります。又,B.C.340年頃に古代ギリシャの哲学者アリストテレス(B.C.384-B.C.322)が残した「気象論」では,太陽の熱で地上の空気が動くことや,風が吹く理由などの自然現象を解説しています。一方,農耕や漁獲などに携わる人達は経験による予測を行い,諺でも言い伝えられるようになります。
中世になると,イタリアの物理学者エヴァンジェリスタ・トリチェリ(1608-1647)が1644年に発見した定理を基に水銀気圧計を発明し,1714年にポーランドの物理学者ガブリエル・ファーレンハイト(1686-1736)が水銀温度計を発明するなどから科学に基づく気象観測が始まります。
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