激動の2017年も師走を迎え,忘年会があって,クリスマスを迎え…といったいつもの年末モードに入ります。そんなことで,今回はクリスマスに関わる話題を探ってみましょう。
当初は宗教としての行事でしたが,19世紀になるとクリスマスの装飾品が華やかになって,19世紀後半にはサンタクロースまで巻き込んだビジネスが生まれました。そもそも,新約聖書の中にはキリスト誕生の日付に関する記述はなく,そこに書かれた行事や天体の状況などから5月24日とする説や,10月1日(又は2日)説や,9月15日説などもあるようで,12月25日を祝うようになったのは4世紀になってからです。以下に,そんな12月25日に関わる幾つかの事柄毎にビジネスの展開を追ってみました。
◆クリスマスツリー(図1):クリスマスツリーは,現在のドイツ中央部に位置するフリッツラーと言う村で8世紀に始まったとの伝説があります。その村では昔から北欧神話の神を象徴する樫の木を崇め,幼児を捧げていたそうです。そんなことを知った宣教師ボニファティウス(673?−754?)は生贄を助ける為に,幾つかのパフォーマンスを見せながら,その樫の木を切り倒したのです。すると,周囲の木々がなぎ倒されても奇跡的に樅の木の幼木だけが残ったのです。村人達は“キリストの誕生を祝う木に相応しい”として,クリスマスには樅の木を植えるようになったと言うものです。
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