東洋の製薬王

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明治,大正時代に活躍し“東洋の製薬王”と呼ばれた事業家で,更に政治家であり発明家でもありSF小説まで書いていた人物がいます。ショートショート作家の星新一(1926−1997)の父でもあるのですが,今回はそんな星一(ほし はじめ:1873−1951)の話題です。

星一は1873(M. 6)年に福島県いわき市(当時は磐前県菊多郡江粟村)に農家の長男として生まれています。元来が元気な情熱家で,苦学しながら上京して東京商業学校に入り,卒業後に横浜港から米国サンフランシスコに渡るのです。1894(M. 27)年の21歳の時でした。同地では,住み込みで働きながら学校に通い,3年後にニューヨークに移って念願のコロンビア大学に入学し経済学と統計学を学び,28歳の時には修士号まで取得しています。

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