3 考察
3.3 凹面鏡
⑴ 凹面鏡による像
凹面鏡は,凸レンズと同じような働きをするので,実像と虚像を作ることができる。図7.9に示すように,光軸に対して平行に入射した光が集光する点が焦点である。レンズとは違い,焦点は一つしかない。焦点から出た光は,凹面鏡で反射して平行光になる。また,レンズと同じようにして,主点を定義することができる。
凹面鏡の場合,主点は,鏡の軸上の点に等しい。球面鏡の場合,鏡の中心から出た光は,鏡の中心に戻る。鏡の場合も,レンズ(Ⅰ)で求めたレンズの公式(式(1.4))が成り立つ。球面鏡の半径をrとすると,焦点距離は次式で表される。
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