鴫原正義
日常的に交通の手段として使われてきた自動車は,近年になって地球環境問題や省エネ,省資源を背景としてハイブリッドカーへ,更に電気自動車へと大幅に変化を見せています。ガソリンエンジンの車が生まれる頃にも電気自動車があった…なんて聞くと興味が湧いてきます。ここで自動車の歴史を振り返り,その世界を覗いてみました。
動力源としては,1765 年から1769 年にかけてジェームス・ワット(1736 ~ 1819)が改良発明した蒸気機関が,産業革命の原動力にもなり,多くの世界に大きな変革を与えてきました。自動車用には少々重過ぎる蒸気機関でしたが,小型化を含む多くの改良が重ねられ,1769 年にフランス陸軍の技術大尉だったニコラ・ジョセフ・キュニョー(1725 ~ 1804)が世界初の蒸気自動車を作っています。
この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。