(ミクロな自然界とマクロな自然界)
長さの基準をナノメートルより小さくとるのが便利な自然界は,同じ名称で呼ばれる対象なら「二つとして違うものはない」世界です。一方,ナノテクより十分マクロな世界,例えばメートルを長さの基準とする自然界は,「一つとして同じものはない」世界になります。
(情報の区別)
ところで日本語の「情報」という言葉には,ニュース,お知らせ,データ,知恵と,概ね4種類の意味があるそうです。これらの情報についても,「一つとして同じ情報はない」と「二つとして違う情報はない」といった区別が可能です。
特定のお知らせ情報の内容がいろいろでは困りますので,「二つとして違う情報はない」です。ニュースは,基本,フェイクでなければ,「二つとして違う情報はない」です。またデータについても,一般的には「二つとして違う情報はない」です。
ただし,進化論や古生物学など,繰り返して実験することができないこと分野では,たくさんの,「一つとして同じ情報はない」から正しい答えを推論することが必要です。症例数が極めて少ない場合の医学研究なども同じような困難があります。
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