(社会のアモルファス化)
将来社会について議論していた時,「社会がアモルファス化する」と表現した同僚がいました。私は,「文系は科学用語をいい加減に使うことが多いけど,今も…」と話しはじめ,反論を述べました。
しかし,反論の内容より,「文系は…」という言葉が問題とされ,多勢に無勢,寄って集ってやっつけられました。いろいろなグループが出現し,相互関係が多様になるような状況をアモルファス化と表現するのはやはり間違いだと思うのですが。
(非のついた用語)
アモルファスは日本語では非晶質です。結晶のような形態の規則性,周期性がないという意味で,分かり易い言葉です。準結晶という言葉もありますので,本当はそう単純ではありませんが,基本的には,結晶でなければ非晶質といった解釈も可能です。
しかし,「非」を付けた用語は,その意味する範囲が曖昧で,分かり難いこともあります。一般的には,「○○でない」の○○が明確に定義されていないと,それを否定して定義された「非○○」も分かり難いことになります。
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