(昔は光造形,今は3Dプリンタ)
最近3Dプリンティングと呼ばれている技術は,以前,光造形と呼ばれていました。アイデアは,多分,日本発だと思います。材料や光源技術も未熟でしたし,形状に関するデータ処理技術も不十分でした。大きな可能性と同時に大きな開発余地が残されていました。
3Dプリンティングの対象となる材料は,光造形の時代は光硬化樹脂のみでした。現在は金属でも対象とすることができます。このような進歩に関連して,材料側の開発も進められましたが,光源についても種々の開発が行われました。
作成される対象のサイズも広がりました。住宅を作成したといった話もありますし,2光子吸収を使った微細な加工例もあります。最近は介護食を3Dプリンタで作成するといった話題もありました。
今さらですが,3Dプリンティングのアイデアを,基礎的な段階から衆知を合わせて開発を進めたなら,ものづくり日本を支える,日本発の重要な産業技術へと成長させることができたのではないかと思います。
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