(やり出すと大変になること)
取りつくのは容易でも,やり出すと際限なく大変になる作業があります。何かを分類するというのもその1つではないでしょうか。
若いころ,エネルギーに関係する物事を分類するという作業に関係したことがあります。この場合,物事を先ずモノとコトに分けました。ここでコトはモノとモノの関係です。使うモノと使われるモノの相互の関係にも注目した分類作業でした。
この時は他社との共同作業でした。他社には技術分類についての専門家がいらっしゃって,何度かご指導を仰ぎました。この方が繰り返されたのが「分類は神様の仕事だよ」です。誰もが満足するような分類体系は神様でないとできないという意味だったようです。
技術のネットワークを作成する場合にも,技術の分類をどうするかは大きな課題です。当然,粗すぎるのは問題です。そして,詳細すぎることも問題です。想定される利用者の多くが理解可能な分類であることが必要です。
正論としては,使う目的に合わせて分類することだと思います。しかし現実には,一々目的に合わせて分類するということは無理です。で,私としては特許分類を参考にすることがよくあります。