京セラは,自然光に近似した生体に優しい光を再現するLED照明「CERAPHIC」の新製品として,個人向けの植物や魚などの育成・観賞用に特化した「CERAPHIC いきもの電球」を発売すると発表した(ニュースリリース)。
同シリーズは,地球上のあらゆる生物に寄り添い,最適な光環境を構築するという思いの下,2006年に誕生した。同社独自のLED照明で自然光に近似した高品質な光を再現し,生体に優しい光や高級感のある光など,多様な光を提供する。
水族館などでは,本来生息する自然とは違う環境で育てられる生き物の適した育成に重要な光環境を整えるために,光の質を追求した同シリーズの採用が広がっているという。
一般のLED照明では,赤,緑,青の光を混ぜたり,青色LED照明を黄色蛍光体で覆ったりすることで白色の光を表現するが,新製品は紫色LEDとRGB蛍光体によって,一つのチップの中にあらゆる波長を含めることで,光を自由にカスタマイズ。これにより,自然光に近似した生体に優しく鮮やかな光を再現することができるとしている。
また,照明の色温度K(ケルビン,数値が低いほど暖色になり,高いほど青白くなる)を4000K(昼下がりの光),5000K(日中の太陽の光),6500K(曇りの日の光)の3種類をラインアップ。用途や好みに合わせて選べるという。また,自宅で気軽に楽しめるよう,小型設計だとしている。
新製品は,6月24日(月)から,CERAPHICオンラインストアのほか,アクアテイラーズやエイチ・ツーといった全国のアクアリウム専門ショップにて順次発売する予定だという。