ams OSRAMは,車載照明モジュールおよびシステムメーカーが光学的品質と性能において非常に高い一貫性を実現しながら,生産効率向上に寄与するというLED製品を発表した(ニュースリリース)。
DMC(データマトリクスコード)を活用したアプローチは,各LEDパッケージ上に印刷されたスキャナー読み取り可能な2次元コードに基づく。
DMCはすでに車載用「LED OSIRE」ファミリーの一部製品向けに提供されている。このパッケージ上の2次元コードは各LED製造時に測定された2種の電流値での色度座標,光度および順電圧などの個別データにリンクしている。
この2種の電流設定は,自動車業界に求められる色度性能の安定性に対する厳しい要件を満たしながら,セットメーカーへデイモードとナイトモードの幅広い調光オプションを提供するもの。DMCの導入により,デジタル化かつ自動化された工場の生産プロセスを効果的にサポートできる。
同社は,LEDパッケージに印刷された2次元コードを利用して個別の測定データへのリンクを提供した初のLEDメーカーで,高コストの光学試験装置やその運用に必要な技術的スキルへの投資を低減するという。
DMCは現在3つの車載向けLEDで提供されている。「OSIRE E5515」は,RGB側面発光LEDで,自動車内装における最新のアンビエント照明向けに設計されている。コンパクトな表面実装パッケージで,薄型ライトガイドへの組み込みに最適となっている。
さらに,パッケージ材料の温度安定性が最適化され,IMSE(インモールド構造エレクトロニクス)に基づいたプロセスへの適用可能だという。型式名「KRTB AELPS2.32」で提供されている。
「OSIRE E3323」は,自動車内装におけるアンビエント照明向けのRGB上面発光LEDとなっている。コンパクトな3.3mmx2.3mmx0.7mmというサイズは,OSIREファミリーの中でも最小で,デルタまたはインラインRGBチップ配置を揃え,より柔軟な設計が可能になるとしている。型式名「KRTB DWLM31.32」(1.77 lm)および「KRTB DWLM32.32」(0.642 lm)で注文可能だという。