ウシオ電機は,各種製造プロセスにおける接着・硬化・剥離用途向けに,4方向に連結可能なキューブ型の面照射UV-LED照射器「UniCube Mシリーズ」を2024年2月より販売開始すると発表した(ニュースリリース)。
現在,半導体や電子部品,FPD製造などにおける接着・硬化・剥離プロセスは,主流であった加熱式またはUVランプによるUV照射方式から,SDGs及びカーボンニュートラルへの取り組みの一環としてUV-LEDによる方式に急速に置き換わり始めている。
また,接着・硬化・剥離するワークの形状・サイズが多種多様であると同時に,硬化後の接着剤の収縮具合など高い品質も要求されるため,様々なサイズのワークにムラなく対応できる面光源が求められている。
そこで現在,UV-LED照射器メーカーではユーザーの要望に応じて都度カスタムでの対応を行なっているが,コストや納期,不具合時の復旧に時間がかかるなど,量産の製造プロセスで使用するには課題がある。
そこで同社は,96mmの照射器(1Cube)を標準品として用意し,ユーザーの要望に合わせて前後左右4方向に連結させるセミカスタムオーダー方式の面照射UV-LED照射器「UniCube Mシリーズ」を開発した。
これにより,ワークに合わせて様々な形状でCubeを配置できるとともに,Cube単位での交換ができるため不具合時の早期復旧やメンテナンスが容易になる。
また,同社独自の光学・機構設計技術によりCube連結部分の照度の落ち込みを低減しているほか,連結サイズや形状に関わらず高照度・面均一度を実現。製造プロセスにおけるCoO低減に貢献するとしている。
■仕様は以下の通り。
UniCube Mシリーズ(1Cube) | 波長365nmタイプ | 波長405nmタイプ | |
---|---|---|---|
冷却方式 | 強制空冷方式 | ||
窓サイズ (□mm) | 96 | ||
幅*1 (mm) | 116 | ||
長さ*1 (mm) | 116 | ||
高さ(mm) | 237.2 | ||
重量(kg) | 2.1 | ||
照度 typ.*2 at WD=20mm(mW/cm2) | 500 | 1,000 | |
均一度 (within ±%) | 10 |
*1 設置時に付帯するハンドルは除く。
*2 同社製照度計,受光器使用。UIT-250(365nm:UVD-S365, 405nm:UVD-S405)