日本電信電話(NTT)とスカパーJSATが設立した,宇宙統合コンピューティング・ネットワークのSpace Compassは,小型衛星ビジネスのスタートアップ,アクセルスペースと資本業務提携契約を締結し,Space Compassの光データリレーサービスを利用することについて合意したと発表した(ニュースリリース)。
アクセルスペースが提供する地球観測プラットフォーム「AxelGlobe」サービスは,小回りの効く小型衛星コンステレーションにより,同一地点を 2〜3日に一度という高頻度での観測を実現し,地上分解能2.5m・撮影幅57kmの精度の高いデータを提供する。
今後,高性能衛星の投入により,撮影頻度,画像解像度は益々向上していくため,光通信ネットワークによる高速・即時データリレーの活用が必須となることが想定される。
Space Compassは,「宇宙統合コンピューティング・ネットワーク」構想の実現に向けた取り組みとして,光データリレーを行なう静止軌道衛星の初号機を2024年末に打上げ,その後2026年までに追加投入によりグローバルカバレッジによるフルサービス展開を予定している。
この技術をアクセルスペースがいち早く採用することで,「AxelGlobe」および同社の小型衛星のワンストップサービス「AxelLiner」の更なる差別化が実現可能になるとしている。