日本アビオニクスは,システムインテグレータ向けに赤外線サーモグラフィカメラの組込用モジュール「C50シリーズ」を発表した(ニュースリリース)。価格はオープン。
このシリーズは,カメラモジュールの視野角と付属のインターフェース中継ボックス(IF中継BOX)の耐環境性能の組み合わせによって4機種をラインナップしている。
最高で350℃までの温度計測が可能で,半導体・自動車部品等の生産工程における品質管理や,生産設備の状態監視などの組込モジュールとして使用可能。スマートファクトリー推進によるプロセスコントロール自動化など,さまざまなシステム構築に貢献し,自社製の防災監視・セキュリティ監視システムの強化などを低価格で実現することも可能だとしている。
また,これらの製品は,240×240画素の高解像度な赤外線イメージセンサを搭載,可視カメラと一体化させ,わずか100gの小型・軽量を実現。IF中継BOXからのPoE給電で動作しLAN接続でのシステム構築が可能となる。
IF中継BOXは,小型・軽量な「省スペースモデル」と,カメラモジュールと同等となるIP54相当の防塵防沫性能を備えた「耐環境モデル」の2種類を用意し,使用環境に応じて最適な製品が選択可能。
さらに,ユーザーが独自のシステム開発を行なえるよう,ソフトウェア開発キットを無償提供しており,ホームページからダウンロード可能。ホームページにはQ&A集を公開しているほか,メールによる無償サポート,開発への有償サポートなど,国内メーカーならではのサポート体制を整えているとしている。