神大ら,セキュアクラウドで内視鏡映像の伝送実験

神戸大学,香川大学,日本赤十字社高知赤十字病院,オリンパス,NTTドコモは,ドコモの閉域クラウドサービス「ドコモオープンイノベーションクラウド」と高精細映像伝送システム「LiveU」を用いて,リアルタイムでかつ複数の人による医用映像確認とアノテーションを実現する遠隔医療の実証実験を2022年2月23日(水)に行なう(ニュースリリース)。

この実証は,消化器内視鏡使用に関する先進医療機関同士が連携し,「遠隔地からリアルタイムで疾病状況を確認・アノテーションを活用した診療支援」,「疾病状況などを複数施設間でリアルタイムに共有することによるカンファレンスの高度化」,および「アノテーションを活用した的確な映像共有による医療教育の高度化」を可能にすることを目的とする。

具体的には,オリンパスが提供している消化器内視鏡システム「EVIS X1」とドコモが提供している「LiveU」を組み合わせ,神戸大学医学部附属病院で得られた内視鏡映像・手技風景映像を,「ドコモオープンイノベーションクラウド」を経由し,3医療機関の間で同時に共有し,各病院間での内視鏡映像のリアルタイム伝送による映像共有を実現する。

併せて,その内視鏡映像にアノテーションを加え,アノテーション結果も3医療機関の間でリアルタイムに共有する。セキュアなクラウドコンピューティング環境で高精細映像伝送対応の受信機「LiveU」の機能を実装することは国内初の試みとなる。

この実証が成功すれば,セキュアな接続を維持したままアノテーションされたフルハイビジョン映像を場所や環境を選ばず複数の人で確認することができるようになり,多くの医療機関からのニーズに対応することが期待できる。

今までセキュアな通信環境の構築には専用線の活用が一般的で,受信機の設置に費用や時間がかかったが,「ドコモオープンイノベーションクラウド」を用いてクラウド上に受信機機能を実装することで,モバイル通信環境においても受信機を設置することなくセキュリティを確保できるようになる。これにより,これまで高価な専用線を準備することが難しかった医療機関においても通信の機密性を担保することが実現されるという。

このような先進技術を医療現場に提供することによって,社会課題でもある地域医療格差の解消に向けた礎になることも期待できる。ドコモは,今後の医療現場における高精細リアルタイム映像伝送の利活用の可能性を探り,将来的には5Gを活用したさらなる低遅延でかつ高精細な医用映像伝送の実現につなげてるとしている。

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