東芝デバイス&ストレージは,A3複合機用途向けに高速化を実現したレンズ縮小型CCDリニアーイメージセンサー「TCD2726DG」を製品化し,エンジニアリングサンプル品の出荷を開始した(ニュースリリース)。
近年,A3複合機では,スキャン速度向上によるセンサーの高速化が求められている。新製品は,同社従来製品の動作クロックレート,70MHz(35MHzx2ch)に対し,100MHz(50MHzx2ch)の高速化を実現した。
また,高速化の弊害として発生するEMI(電磁気妨害)を低減するため,タイミングジェネレータ-を内蔵し,CCD駆動端子を大幅に削減した。これにより,ユーザーのEMI・タイミング調整作業の軽減や,周辺部品の削減を図り,システム開発を容易化するという。
主な仕様は以下の通り。
データレート:100MHz(50MHzx2ch)の高速CCDリニアーイメージセンサー
解像度:7500画素x3ライン(画素サイズ:4.7μm)
タイミングジェネレーター回路,CCDドライバー内蔵によりシステム開発を容易化
出力回路の電源電圧を10Vから3.3Vへ低減し,低消費電力化