パナソニックと小田急百貨店は,人々の安心・安全な外出を可能にする「安心ゲートソリューション」の実証実験を10月30日に開始した(ニュースリリース)。
非接触で測温を行ないながら除菌ができる「安心ゲート」を小田急百貨店新宿店の出入口3箇所に設置。今後は,施設内の混雑状況データを収集して,来訪者に利用できる場所,時間帯,ルートなどの情報提供を行ない,密を回避しながら移動ができる安心・安全な移動体験の実現を目指していくという。
この実証で使われる「安心ゲート」は,スプレーによる手指の除菌に加え,微細なミスト状の電解除菌水を足元に噴射。カメラで顔の位置を検出し,その表面温度を測定する。さらに,店舗や施設の内の混雑状況を検知するとともに,来訪者の属性(年齢・性別など)の傾向を把握するとしている。
パナソニックの「安心ゲートソリューション」は,エリア一帯に設置した「安心ゲート」などから,さまざまな施設の混雑状況データを収集。鉄道などの混雑情報とも組み合わせ,来訪者に密を回避するための場所,時間帯,ルートなどの情報を提供するとしている。
パナソニックは,人の生活圏に焦点をあて,人を起点に移動のあり方を見つめなおすモビリティソリューションを通じて人やコミュニティを元気にすることを目指すとし,移動や外出に対する不安を感じる人が多い中,混雑度検知や衛生管理などの技術を駆使したソリューションを通じて,安全な移動を可能にしていくという。
また,小田急グループでは,この実証の「安心ゲート」で収集した商業施設内の混雑状況に加え,駅構内の混雑情報や列車の混雑予報などを組み合わせて,来訪者に密を回避しながら移動ができる情報をシームレスに提供していくことを目指していくとしている。