米オン・セミコンダクターは,SUBARUの運転支援プラットフォーム新世代「アイサイト」におけるカメラベースのADAS(先進運転支援システム)に同社のイメージセンサー「AR0231AT」が採用されたと発表した(ニュースリリース)。
SUBARUの「アイサイト」は,市場で最も認知され広く展開されているビジョンベースのADASソリューションのひとつで,自動車の安全に関する数々の賞を受賞している。
新世代「アイサイト」は,ステレオカメラ・アーキテクチャを継承し,アダプティブ クルーズ コントロール,レーン キープ アシスト,プリクラッシュブレーキなど,さまざまなADAS機能を実現しているほか,アクティブレーンチェンジアシストやドライバー異常時対応システムなどの機能を追加した。
今回採用された「AR0231AT」は,1/2.7インチCMOSデジタル・イメージセンサで,1928×1208のアクティブ・ピクセルアレーを備える。LEDフリッカー軽減(LFM)により,交通標識や車両のLED照明から高周波LEDのフリッカをなくし,あらゆる照明条件で交通標識認識アルゴリズムの動作が可能とする。
最新の3.0ミクロン裏面照射(BSI)ピクセルを使用することで,デュアル変換ゲインを提供し,あらゆる照明条件下で性能を向上させ,リニア,HDR,またはLFMモードで画像をキャプチャし,モード間でのフレームからフレームへのコンテキストスイッチングを可能にするという。また,ISO 26262規格で定義されたリスク分類システムである,ASIL Bに対応する機能も搭載する。
前バージョンの「アイサイト」と同様,同社のイメージセンシング技術が,この安全機能に貢献するとしている。なお,新世代「アイサイト」は,四輪駆動スポーツツアラーである「レヴォーグ」の2020年モデルに最初に搭載される。