NEC,ステレオカメラで沿線検査業務を支援

NECは,鉄道総合技術研究所(鉄道総研)が開発した線路周辺画像解析エンジンの活用により,鉄道の沿線検査業務を支援する「列車巡視支援システム」を実用化した(ニュースリリース)。

少子高齢化に伴う労働力不足が深刻化する中,鉄道業界でも検査業務の省力化が喫緊の課題となっている。このシステムは,鉄道総研の線路周辺画像解析エンジンを採用し,車上での映像撮影から無線ネットワークでのデータ転送,地上での表示/解析までトータルソリューションとしてシステム化を実現するもの。走行時に撮影した路線映像から支障物を自動で検知・可視化できるため,安全安心な鉄道運行に向けた列車巡視業務効率化に貢献できるという。

このシステムは,車上に設置するカメラやGPS,ネットワーク機器のほか,解析サーバや映像を配信する表示サーバなどのICT機器の提供に加え,導入に必要なシステム設計・構築まで同社が一貫して提供する。

具体的には,営業列車の車両先頭に設置したステレオカメラを用いて,走行時に撮影した線路の沿線環境の映像を解析し,建築限界の支障有無を自動で判定可能な画像解析を活用する。これにより,従来職員が目視で行っていた巡視業務をサポートし,効率的かつより安全安心なメンテナンスが可能となる。

また,巡視点検日時をあらかじめ指定するだけで,無線ネットワークを通じて自動的に路線映像を取得・解析し,支障を検知した場所の画像を自動整理,レポート作成が可能。これにより,これまで職員が目視確認後に手入力で行なっていたレポート作成作業を大幅に削減することが可能となるとしている。

キーワード:

関連記事

  • 反射型光ファイバー分布計測で6 mm分解能、芝浦工大と横浜国大が実証

    芝浦工業大学と横浜国立大学の研究チームは、光ファイバーに沿った温度やひずみの分布を測定する反射型のブリルアン光相関領域反射計(BOCDR)において、6 mmの空間分解能を実証した(ニュースリリース)。反射型ブリルアン計測…

    2026.04.17
  • ウシオ電機、距離計測向けパルス出力200mWの赤色レーザーダイオードを発売

    ウシオ電機は、測距儀など高精度な距離計測用途に対応した波長685nmの赤色レーザーダイオード(LD)「HL67241MG」を2026年4月より販売開始した(ニュースリリース)。 近年、建設やインフラ整備の現場では、建築測…

    2026.04.14
  • 古河電工など、航海中の甲板整備でレーザー施工の有効性を検証

    古河電気工業、商船三井ドライバルクは、商船三井が所有し、商船三井ドライバルクが運航する64型ウルトラマックスばら積み船「Green Winds」)に、インフラ構造物向けの表面処理ソリューション「インフラレーザー」シリーズ…

    2026.02.09
  • JR東海と古河電工、鉄道台車向けレーザーブラスト技術「インフラレーザー」を実用化

    東海旅客鉄道(JR東海)と古河電気工業(古河電工)は、鉄道台車の探傷試験に先立つ塗膜除去工程において、古河電工が開発したインフラ構造物向けレーザーブラスト技術「インフラレーザー」を採用し、2025年6月から運用を開始した…

    2025.11.14
  • 中央大,リモート制御型の透視イメージセンサを設計 

    中央大学の研究グループは,高純度に半導体質へ分離されたカーボンナノチューブ(CNT)により,透視なイメージセンサを設計した(ニュースリリース)。 モノづくりを支える基幹技術としてMMW–IRイメージセンサが注目を集める中…

    2025.07.28

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア