AGC,NTTドコモ(ドコモ)は,ドコモの5G周波数に対応する電波送受信が可能なガラスアンテナ 「WAVEATTOCH」の開発を完了した(ニュースリリース)。
5G対応の「窓を基地局化するガラスアンテナ」の開発は世界初となる。今後ドコモの5Gネットワーク拡大に伴い,2020年内に都市部を中心に全国で展開される予定。また,今後の需要増に対応するための量産工場の稼働を開始した。
街の景観を損ねることなく,通信のネットワーク構築を図るアンテナ増設が必要とされるなか,AGCは,ドコモと2018年11月に既存窓(室内側)の表面にガラスを貼り付けることで屋外をサービスエリア化することができるガラスアンテナを共同開発。2019年10月よりドコモ4G LTE携帯電話向けのサービスエリアの提供を実施している。
今回,5Gエリアの拡充に向け,ドコモの5Gにて使用される高周波数帯に対応したガラスアンテナの開発を完了した。合わせて,周辺部材を透明にすることで,より景観や室内環境を損なわないデザインを実現している。
さらに,従来の指向性が高い高利得タイプに加え,より広い角度への電波発信が可能なワイドビームタイプも本年度中の開発完了を予定し,さらに柔軟なエリア設計を可能にするとしている。