キヤノンは,キヤノン(中国)有限公司における眼科機器事業を,2020年5月1日付でキヤノンメディカルシステムズ(中国)有限公司(キヤノンメディカル中国)に移管した(ニュースリリース)。
これにより,中国市場におけるキヤノンのメディカル事業を強化し,より質の高い製品,販売,サービス,アプリケーションサポートを顧客に提供し,医療業界に貢献していくという。
今回の中国における事業再編により,キヤノンメディカル中国は計測機器,眼底カメラ,光干渉断層計(OCT)などの眼科診断ソリューションの提供が可能となる。医用画像診断システム事業のシナジーを活用し,眼科における慢性疾患の増加に関連するさまざまな課題に対応していくという。
これらの慢性疾患には,加齢黄斑変性,糖尿病網膜症,緑内障,遺伝性網膜疾患やその他の網膜症状など,視力の低下や失明につながる疾患が含まれる。
キヤノンはグループ全体でメディカル事業の再編をすすめることで,グローバルにメディカル事業の強化・拡大を図っていくとしている。