米コヒレントは,2020年4月6日,Andreas(Andy) W. Mattes氏が同社の新しい社長兼最高経営責任者(CEO)および取締役に就任したことを発表した(ニュースリリース)。
今回の就任は,John R. Ambroseo博士が1年前に発表した,2021年4月までに同社の社長兼CEO及び取締役から退任するという内容に即した形となる。
引継ぎを滞りなく円滑に進めるために,John Ambroseo氏は2021年末まで,特別顧問として同社に留まる。また,コヒレントの取締役会はAndy Mattes氏の推薦に基づき,13年にわたりコヒレントの上級幹部を務めてきたMark Sobey博士を,新しい執行副社長兼最高執行責任者(COO)に即日付で任命した。
ドイツ生まれの米国人であるAndy Mattes氏は,30年以上にわたって事業運営に従事してきた,豊富な経験とグローバルな視野を持つ技術事業経営者。直近では米McKinsey & Companyの上級顧問を務め,国際企業を対象に,インパクトの高い変革,俊敏な変化,成長に向けた企業の位置づけに関するアドバイスを提供していた。
その前は,金融・小売技術を提供する上場多国籍企業である米Diebold Nixdorfで,社長兼CEOを務めていた。同職在任中には,同社の主眼をサービスとソフトウェアに移すとともに,米国とドイツの国境をまたぐ大規模な企業合併を果たし,Diebold Nixdorfを世界最大のATMメーカーへと導いた。
それ以前は,米Hewlett Packardで5年以上にわたって複数の経営幹部職を務め,世界販売の統括や,米州のエンタープライズサービス事業の運営などを担当した。独Siemens AGに20年以上在籍した経験もあり,また,直近の20年間は多数の未上場/上場技術企業の取締役に就任している。
Andy Mattes氏は,長期的には,取締役会や幹部らと緊密に連携し,業界における同社の主導的な地位を基盤に,最先端技術を適用するさらなる機会を模索して,成長とイノベーションを推進していきたいとしている。