三菱電機は,床面に投影する光のアニメーションにより,施設利用者が直感的に案内や注意喚起を理解できる,アニメーションライティング誘導システム「てらすガイド」を2020年4月に発売を開始する(ニュースリリース)。オープン価格。
従来,施設内の案内や注意喚起の表示は,利用者が見落しやすく,表示内容変更時の作業に費用や手間がかかるなどの運用面での課題があった。また,近年,大規模複合施設の増加などにより,施設内の移動が複雑になるなか,外国人・高齢者・車いす利用者などのさまざまな利用者に的確に情報を伝達する重要性が高まっている。
この製品は,床面に投影する光のアニメーションにより,施設利用者が直感的に案内や注意喚起を理解できるアニメーションライティング誘導システム。明るさは3500 ㏐,投影サイズは約114インチ(2,480mm×1,460mm)となっている。
専用ソフトウエアをインストールしたタブレットなどにより,設置状況に合わせて,表示する内容・位置・サイズ・方向の調整が現場で可能。施設内の人の流れを円滑にするとともに,時間や状況に応じて表示内容を簡単に変更できるので,建物管理業務の省力化や看板作成などの費用削減にも貢献するとしている。
同社は,産業技術総合研究所と共同で,光のアニメーションを用いた動くサイン「ダイナミックサイン」に関する視認性やアクセシビリティーに関するデータを収集・分析し,条件を定義するなど,国際標準化を進めている。この新製品も,国際標準化提案中の規格に準拠しているという。