キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は,ネットワークカメラの映像から群衆人数をカウントできる機能や,カウントした人数データをグラフ化する機能を備えた映像解析ソフトウエア「People Counter Pro」を2019年12月下旬から発売する(ニュースリリース)。価格は個別見積もり。
近年,ネットワークカメラで撮影した映像の活用が進んでおり,日本国内では,中でも大規模イベントなどの多くの人が密集する環境における人数や,自然災害発生時に施設内にいる人数を把握したいというニーズが拡大している。
こうしたニーズに応え,同社はネットワークカメラの映像の中から約1,500人までの人数をカウントできる映像解析ソフトウエア「People Counter」(2016年12月発売)の機能を拡充し,新たに映像解析ソフトウエア「People Counter Pro」として発売する。
この製品は,これまで提供してきた「エリア人数カウント」「通過人数カウント」機能に加え,キヤノンが開発したディープラーニングを用いて群衆人数を算出する映像解析技術を生かし,数千人規模の群衆人数をカウントできる機能「群衆人数カウント」やカウントした人数データをグラフ化する機能「Data Dashboard」などを拡充している。
「Data Dashboard」はキヤノン製の各種VCA(映像解析技術)アプリケーションに対応しており,複数のカメラで解析した画像データを統計しグラフ表示することが可能。また,時間経過の推移だけでなく対前年や対前週のデータとも比較することができ,データの利活用を促進する。
キヤノンMJは,ネットワークカメラとこの製品を組み合わせた映像解析ソリューションを,公共施設をはじめ,複合商業施設やレジャー施設,スタジアムや空港などに提案していくという。