WDSは,光とレーザーの科学技術フェア(11月12日~14日 科学技術館)において,LCOSとして世界最高解像度だとする4Kパネルの展示と,プロジェクターによるデモを行なっている。
このLCOSは米ファウンドリが製造するもので,解像度は3860×2180(4K),120fpsでの動作が可能。サイズは0.78インチと0.68インチの2種類を揃える。0.78のタイプのピクセルピッチは4.5μm,開口率は90.04%となっている。
これまで,2Kのパネルを2枚並べた4KのLCOSパネルは存在していたが,1枚ものの4Kパネルはこれが初めてだという。なお,1984×1144(2K)もラインナップしており,こちらのサイズは0.39インチとなっている。
同社では4Kによる超高精細画像と12bitカラー表示により,この製品を医療系などハイエンド市場の画像デバイスに売り込みたい考えだ。小型軽量なためHMDへの応用も有力だが,ゲームのようなコモディティ化した市場ではなく,こうした市場から攻めたい考えだ。
展示会ではこのLCOSを用いたHMD(2K)と,LED光源による4Kプロジェクターのデモを行なっている。また,同時に,光ファイバーを用いたAOC(Active Optical Cable)も展示する。これはUSB3.0や3.1,またはHDMIといった規格のコネクターを光ケーブル化したもので,HDMIの場合で30mまでの中継無しでの信号伝送と,曲径2mmを実現するとしている。