山本金属製作所は同社が開発した4連式回転曲げ疲労試験機と残留応力計測手法を使った「金属積層造形材料評価試験サービス」を提供している(製品ページ)。
3Dプリンターを用いた金属積層造形技術は,鋳造や鍛造での製作が難しい造形を実現するための手法として実用化が期待されているが,使用する金属材料の特性を調査・評価する方法が課題となっていた。
4連式回転曲げ疲労試験機「GIGAQUAD®」は4連式採用により,効率的で高い再現性を実現した試験機。4本の試験片を同時に試験できるため,データ収集が早く,効率的なS-N曲線作成が行なえる。腐食環境ユニット・高温環境ユニットを用いて,実際に金属が使用される環境を想定した試験も実施可能だとしている。
また,このサービスでは,厚板内部まで計測できる残留応力計測手法「MIRS®法」によって,100mm以上の厚板内部の残留応力測定も行なえる。これは,トレパニングによる応力開放前後の穴径変化から残留応力を導く極めてシンプルな計測手法で,計測可能板厚は4~200mmだという。
同社では,試験片製作から受託試験まで一貫して対応するとしている。