KDDIは,第5世代移動通信システム(5G)と高精細動画像,AIを組み合わせた「法人向け5G対応ソリューション」を2020年3月より,順次提供開始することを発表した(ニュースリリース)。
昨今,AIやビッグデータなど技術革新に伴い,さまざまな産業や社会が抱える課題解決に向け,これら先端技術を活用する取り組みが進められている。同社は,約20年に亘るIoT事業で培った知見を顧客の資産に組み込むことで,無駄を省いた効率的なシステムと保守・運用体制を構築し,AIやビッグデータなど先端技術と「5G」による顧客ビジネスの高度化をサポートしていくという。
このサービスは,「5G」の特長である大容量・低遅延を活かし,高精細動画像の伝送とAIの組み合わせにより,AIの検知精度を向上させるほか,従来,固定回線やオンプレミス環境で構築されていたシステムを効率化し,導入・運用コストを大幅に低減させるとしている。
5G対応ソリューションの概要は以下のとおり。
・AIカメラ…高精細カメラと画像解析エンジンによる分析が可能。主に小売業界,飲食業界,鉄道業界,航空業界におけるビジネススケールの拡大,安心・安全の向上や業務効率化に適したソリューション
・Intelligent Display…高精細カメラやセンサーと連携し,来場者の属性にあわせたコンテンツ配信が可能。主に商業施設や公共施設,イベント会場における電子案内板や広告表示に適したソリューション
・3Dホログラム…ヘッドマウントディスプレイなどを装着することなく,裸眼で3Dコンテンツを立体的に視聴することが可能。小売業界における商品展示や,美術館・博物館における展示物の360度視聴や受付業務に適したソリューション