HOYAは,同社製の暗所視支援眼鏡「HOYA MW10 HiKARI」が,熊本県天草市にて福祉用具「日常生活用具」の給付対象になったと発表した(ニュースリリース)。
福祉用具には,厚生労働省で認定し全国一律で購入者への補助金が支給される「補装具」と,地方自治体で独自に補助金の支給を定める「日常生活用具」の2種類がある。天草市では,夜盲症を抱える市民の要望・意見等をもとに検討をした結果,2019年7月1日より「日常生活用具」の給付対象とすることを全国で初めて決定したという。
この製品は2018年春に発売。同社独自開発の小型低照度高感度カメラで捉えた像を,明るい映像として装用者の目の前の有機ELディスプレーに投影する眼鏡タイプのウェアラブル機器。夜盲症患者がこの製品を装用することで,暗所においても対象物を自然な色彩で見ることができるようになる。
さらに2019年5月より標準と広角の2種類のカメラレンズを標準装備し,広角レンズを使用することで,明所・暗所を問わず,広範囲な視野を提供できるようになったとしている。この製品は2019年7月1日時点で全国33店舗または施設にて販売され,7施設にて装用体験ができる。