キヤノンメディカルシステムズは,ヘルスケア大手である露R-Pharm Holding(以下,R-Pharm)と,ロシア国内におけるキヤノン製医用画像診断装置の販売および,将来的な現地生産までを視野に入れた枠組み同意書を締結した(ニュースリリース)。
同社は,CT,MRI,超音波画像診断装置などの医用画像診断装置の国内シェアNo.1,グローバルでもトップクラスのシェアを持ち,世界150カ国以上の国や地域に製品,サービスを提供している。
ロシアにおいては,2015年,経済産業省の「日露循環器病画像診断トレーニングセンター設立プロジェクト」に参画し,モスクワ第一医科大学およびモスクワ循環器センターと共同で日露循環器病画像診断トレーニングセンターを設立し,同社の最新医療機器でロシアの医師に対してトレーニングを実施し,循環器診断・治療の技術レベル向上を支援するなど,ロシアの医療に貢献してきた。
R-Pharmは,ロシア国内とCIS諸国を中心に欧州,米国でも事業を行なっており,その事業領域は医薬品,実験用サプライの研究開発,製造,販売,医療機器の製造,販売に及んでいる。
同社は今回の枠組み同意書をもとに,ロシア国内におけるキヤノン製画像診断装置の販売,将来的な現地生産開始を視野に事業の強化を図り,より質の高い,より効率の良い医療の実現を目指していくという。