NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は,米Wave2Wave Solution Corporation(Wave2Wave)製の光配線切替ロボット「ROME」(Robotic Optical Management Engine)シリーズの販売において,輸入商社の伯東との3社間で日本国内独占販売契約を締結した(ニュースリリース)。
現在,ネットワーク開発ラボおよびデータセンター運用における装置間の光ケーブルの配線作業は,主にパッチパネル上の光コネクターを人手で接続しているため,ヒューマンエラーによる事故の発生や不十分な作業履歴管理によるセキュリティレベルの低下,切替作業の長時間化などの課題がある。
このROMEシリーズは,人手で行なっていた装置間の光ケーブル配線切替をロボットによって実現することで,こうした課題を解決するとともに,配線管理の省力化,リモートでの切替変更など,今後,労働人口が減少する中で,光配線ロボットを活用した自動化により労働生産性向上に貢献することが期待できるという。
また,このROMEシリーズは,電源供給が断たれても接続性が保持されるため通信路は確保できるほか,筐体はIP60耐塵型でホコリ等の侵入を防止し,端面清掃が不要。独自設計のコネクターにより,震度階7の耐震性を確保する。シリーズ1000台以上の実績(米国を中心とした海外での実績)がある。
ラインナップは,メインとなるLCおよびSCコネクタを収容する「ROME500」(512芯)のほか,主にデータセンターで利用されるMPOコネクタを収容可能な「ROME64Q」(512芯),「ROME128Q」(1024芯),大規模収容が可能な「ROME MAX」(1600芯),「ROME MAXT」(2000芯)を揃え,顧客のニーズに応じて提案することが可能。
なお,NTT-ATは昨年度日本国内においてこのシリーズ4台を販売している。価格は,顧客の所有する機器の数量や設置状態などに合わせ,その都度見積りとなる。