フジクラは,200µmファイバーを実装した光ケーブル「Wrapping Tube Cable®(WTC®)」の製品ラインナップを拡充した(ニュースリリース)。
同社はこれまで200µmファイバー実装のWTCは3456心と6912心をリリースしてきたが,今回新たに864心と1728心を販売開始した。
近年,動画配信やクラウドサービスが普及する中,5GやIoTに対応するため,光ファイバーネットワークのさらなる大容量化が求められている。特に世界の大都市では地下管路の不足が顕在化し,限りあるスペースにより多心を布設したいという要求が強まっている。
これらのニーズに対応するため,同社独自技術の12心間欠接着型光ファイバーリボン「Spider Web Ribbon®(SWR®)」に200µmファイバーを適用することで,250µmファイバーを適用した従来のWTCと比較して細径化,軽量化を実現したという。
200µmファイバーSWRは,250µmファイバーSWRとファイバー間の整列ピッチを揃えた構造。そのため,200µmSWR相互の一括融着のほか,汎用の250µmファイバーリボンや250µmSWRとの一括融着接続においても,既存の融着接続機を利用することが可能とする。さらに,新規に200µmファイバーリボン専用の融着接続機を購入する必要がなく,施工費用を抑えることに寄与するという。
また,細径かつ軽量であることから長尺巻きが可能となり,融着点削減や輸送費削減にも貢献するとしている。