リンクスは,スロバキアPhotoneoとの代理店契約を締結し,レーザー縞投影3次元スキャナ「PhoXi Scanner」,および次世代3次元ロボットピッキング統合パッケージ「Bin Picking Studio」の取扱販売を2018年11月より開始した(ニュースリリース)。
ここ数年で産業ロボットによる自動化・省人化のニーズが急激に高まる中,2D/3D画像処理と組み合わたロボットビジョンの実用化も目覚ましい進化を遂げている。
中でもバラ積みピッキングは過去から存在する技術課題の1つで,単純な画像処理だけでなくロボットシステムとの複雑な連携が必要となるため,都度設置現場での複雑な微調整・導入工数が必要となり,コストが膨大になりがちで,広く一般的に利用するには参入障壁が大き過ぎる問題があった。
「Bin Picking Studio」は,そうしたバラ積みピッキングシステムの導入コストを大幅に低減し,標準機能のみで実現できる革新的な3Dロボットピッキング統合パッケージ製品。ロボットさえ用意すれば,煩わしいロボットへの教示も必要なく,画面操作に従ってパラメーター設定していくだけで導入が完了するという。
ピッキング対象物の撮像には,独自技術を集約したレーザー縞投影3次元スキャナ「PhoXi Scanner」を利用する。この製品はプロジェクターではなくレーザーにより縞パターンの投影を行なうことで,高解像度,深い被写界深度を確保する。また,内蔵GPUにより,超高速に的確なシーン撮影が可能とする。これらの製品は,自動車や電子部品,物流分野などでの導入が期待されているという。