エドモンド・オプティクス・ジャパンは,「MercuryTLTM液体レンズ実装テレセントリックレンズ」を発売した(ニュースリリース)。
このレンズは,テレセントリックレンズの画像性能と液体レンズの柔軟性を兼ね備えており,さまざまな用途で使用できる。被写界深度の調整を素早く行なう必要のあるゲージ,計測,位置決めなどのアプリケーションに最適とする。
同レンズは、視差エラー(または立体視エラー)を引き起こさないなど、テレセントリックレンズ固有の特性を生かしながら,電子的にピント調整が可能な液体レンズを組み合わせている。液体レンズは,その曲率を変えることでテレセントリックレンズのピント調整を行なう。
この液体レンズを実装する設計により,作動距離範囲全体でテレセントリシティ,ディストーション,画像性能を維持しながら,作動距離の素早い調整を行なうことができる。
実装されている液体レンズは,マシンビジョンに最適な素早いオートフォーカスを実現する。標準タイプのテレセントリックレンズでは素早いピント調整ができないのに対して,対象の物体に素早くピントを合わせることができる。
同レンズは,光学倍率 (PMAG)0.15X,0.25X,0.37X,0.75Xの4つのモデルをラインナップする。RoHS指令準拠でCマウントに対応し,対応するセンサーフォーマットは最大で½型,絞り範囲はf/10。オプトチューン社製産業用レンズ用エレクトリカルレンズドライバーとヒロセ製ケーブル (いずれも別売り)を使用して,液体レンズへの電流を制御してピント調整を行なう。